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ちばてつやの綿密な描写

ホセ・メンドーサとの世界戦の第2ラウンドで、ボディをくらった丈はマウスピースを吐いてしまいます。

そのままダウンすることなくラウンドを終えるのですが、よく見ると、レフェリーが段平にマウスピースは返す場面までちゃんと描写されています。(16巻81ページ)

ちばてつやさんの描写は、実に綿密ですね。

さらによく見ると、丈がマウスピースを吐いてからは、ホセは矢吹のチン(あご)をよく狙っているのが分かります。

これまた、芸が細かいとしかいいようがありません。

矢吹のピークは

物語の進行と伴に、より強く成長していく矢吹ですが、物語の終盤で衰えを感じさせる一幕があります。

ハリマオとの東洋タイトルマッチの防衛戦を行う直前に、失いかけた野生の勘を取り戻す目的で、ゴロマキ権藤と喧嘩マッチをする場面があります。(15巻の53ページから86ページ)

そこで丈は、権藤にぼろぼろにやられるのですが、その時の会話が意味深です。
「それにしても権藤さん あんたしばらく会わないうちに ずいぶん強くなったね」「矢吹さんは何人もの相手ともみあったあとだから つかれていたんですよ それとも わたしのことが強くなったように感じるんなら… ひょっとして あんたの力が少々おとろえたのとちがいますかね」

確かに、金竜飛戦では減量苦、それ以降はパンチ・ドランカーの影響があったことも、力の衰えに影響していたのかも知れません。

私はカーロス・リベラと対戦した頃の丈が一番強かったように思いますが、皆さんはいかがお考えですか。

世界タイトルマッチの観客

矢吹の世界タイトルマッチには、過去の知人・関係者も多く観戦に来ているのですが、ここでも疑問が2つあります。

なぜ、西は応援に来なかったのでしょうか。
いくら仕事が忙しかったとしても、丈の世界タイトルマッチは見たかったはずです。考えられることは、紀子が「見たくない」と言い張ったため、「なら、わいもやめとくわ。」と諦めたことくらいでしょうか。西も結婚してからは、丈と疎遠になっていますからね。

もう1つの疑問は、青山の座席です。
少年院で丈と同室だったガイコツら3人は一緒に座っています(16巻42ページ)が、青山は別の所(ページ43)に座っています。確認のために3人の反対側(79ページ)を見ても、別の人が座っています。しかし、最終ラウンドになると、突如として少年院の3人の隣に座っているのです。(275ページ)
存在感の薄い青山なだけに、作者も座席を書き間違えてしまったのでしょうか。それとも、隣にいたおじさんが、矢吹の勝ちはないと思って帰ってしまったのでしょうか。

矢吹丈は激痩せで世界戦!

金竜飛戦以降、常にウェイトとも戦ってきた矢吹丈ですが、世界タイトルマッチでは、何故か「117パウンド4分の1」とリミットの118パウンドぎりぎりではなくなりました。(16巻50ページ)何故でしょうか。

骨格自体が大きくなっていると書いてあったので、ここまで落ちるのは異常だと思います。況してや、葉子の訪問を避けていたため、練習不足でウェイトオーバーの危険すらあったはずです。

因みに、デビュー戦でさえ117パウンド2分の1だったので、117パウンド4分の1は、過去最軽量です。どこにも触れてない内容ですが、異常な軽さです。

考えられるのは、精神的な影響で痩せてしまったことくらいでしょうか。ちょっとナーバスになっていたようですからね。私には、これくらいしか原因が見当たりませんでした。

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